日常を意識する
最初の2つは催眠状態に入り、自分に暗示をかける方法を使った潜在意識に対するステップでした。最後の3つ目は、もう一つの意識―「顕在意識」を利用します。
ダイエットをしたいと思っている人の「太る」理由、もしくは痩せられない理由は、1つではありませんが、おそらく大半の人は食べ過ぎてしまっていることでしょう。
摂取カロリーが消費カロリーよりも多い生活を送っていること。この問題を解決するには食べる量を減らせばいいのですが…そこが難しいところです。では、その「食べる」いう日常の行動をしっかりと「意識」してみてください。
あなたは、昨日の夜、何を食べたか思い出せますか?すぐに思い出せる人もいれば、思い出すのに時間がかかる人もいるでしょう。これは記憶力の問題だけではなく、「意識」に違いがあります。
毎日の食事は習慣化しているので、日常の当り前の行動のひとつ。
記念日や初めて食べた料理など、特別な食事など意識していても、日常的な毎日の食事にはあまり意識がいっていないことも多いでしょう。
食事をしているとき、あなたは「食べていること」に集中していますか?テレビを見ていたり、友だちや家族と話をしながら、また立食パーティーなどで相手との会話を重要視するあまり、無意識に口に食べ物を運んでいませんか?
また、イライラとした状態で食事をしたり、仕事をしながら、メールをチェックしながらなどの「ながら食べ」をしていませんか?
その時、意識は他のところに集中してしまっているので、「食べる」ことには向いていません。「食べている」という意識がないまま食事が進むと、いくら食べても食べた気がしなかったり、何となく食べ足りなく満腹感が得られないことになります。
結果、間食が増えたり、夜食を食べたりと余計なカロリーを摂取することになります。
解決策はつまり「意識すること」。
食事は、心理的にリラックスした状態を作り上げることができる場だと言われています。
初めてあった人同士でも、一緒に食事を取ることで距離が縮むことも証明されています。食事中の会話を楽しむことはもちろん重要です。でも、何を食べたか、どのくらい食べたのかを意識しながら、食事を楽しむよう「意識」してみましょう。
例えば、立食パーティーや仕事の会食であっても、「このお料理は手が込んでいますね」「味付けが私の好みです」「この食材はなんでしょうね?」「この苦味がいいですね」など、目の前にいる相手とともに「食べる」ことに意識をむけてみてください。
仕事関係の話ばかりではなく、食事に関しても少し話題を広げてみてもいいのではないでしょうか?もちろん、日常の習慣は「食べる」ことだけではありません。
いつも当たり前にしていた行動のひとつひとつに意識を向けることで、自分の生活スタイルや、今まで気が付かなかった太ってしまう原因や痩せない理由も見えてくるかもしれません。
まとめ
私たちは、自分のことは一番自分が理解している、と思いがちですが、実は解できていない部分も多くあります。
「なぜあの時あの発言を?あの行動を?」というときはありませんか?それは、あなたの潜在意識の働きです。自分の中に眠っている膨大な潜在意識を掘り起こすのは大変な作業ですが、この潜在意識ももちろんあなたの一部です。
つまり、潜在意識に語りかける「自己催眠」を定期的に行うことによって、自分自身を味方にし、自分の理想により近づけるようになります。ダイエットは、体と心のバランスがとくに重要となります。
体だけで無理をするのではなく、自分の意識と向き合って、自分自身と協力しながら、そして楽しみながらリラックスした状態で進めていくことが何よりも大切です。
昨日まで意識していなかったことが、今この時点で「意識」することへ変化しただけで、あなたの明日からの行動も変化してくるでしょう。
あわただしい日常の中でも、たまには、リラックスした時間を意識的に取り、自己催眠に挑戦してみてはどうでしょうか?いつもは見過ごしていたものも、何かが見えてくるはずです。