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催眠の定義から紐解く「催眠状態」と「睡眠状態」の違い

催眠の定義から紐解く「催眠状態」と「睡眠状態」の違い

「催眠と睡眠は類似したもの」とう言葉をよく聞くことがあるでしょう。

催眠は消して特異なものではなく、日常的に誰もが体験しているものー。例えば、テレビを見ながら眠気に誘われウトウトするようなことは誰もが体験したことあるでしょう。

これも一般的に、「催眠状態に似ている」と表現されます。

 眠くてウトウトとした虚ろな状態と催眠にかかったときのぼーっとした表情。そういえば似ていますね。しかし、実際には同じものなのでしょうか。

催眠の定義を紐解きながら、この催眠と睡眠の違いを見ていきましょう。

 

催眠の定義

斎藤稔正さんの「新版 催眠法の実際」によると、

「催眠とは、『人為的に引き起こされた意識の変容状態であて、種々の点で睡眠に類似しているが異質のものである。被暗示性が著しく亢進するので、覚醒時に比較して、暗示によって運動、知覚、思考などの異常性が一層容易に引き起こされるような状態をさして言う』

とまとめています。 

さらに、アメリカの心理学者、アーネスト・ヒルガード(1904-2001)による8つの催眠の特徴を挙げ、この定期をより明確なものにしています。

その8つを見てみましょう。

  1. 意志的行動に対する要求の欠如
  2. 選択的な注意集中
  3. 過去経験をイメージの世界で再生
  4. 現実吟味力の低下と歪曲された現実への耐性
  5. 被暗示性の亢進
  6. 催眠的役割行動
  7. 健忘
  8. 身体的リラックス

さて、ヒルガードの挙げている8つの特徴から見れば、「催眠と睡眠」は明らかに別ものだということが明確でしょう。

逆に類似している部分も見つけられるかもしれませんが、類似している点と異なる点の割合で見てみるとその差は歴然ではないでしょうか。

 

催眠時に意識はあるか 

私たちの意識は大きく分けて二つの「意識」を行き来しています。

ひとつは、起きている状態に体験している「顕在意識」。つまり「意識がある状態」です。

もう一つは、寝ている状態で体験している「潜在意識」。一般的に「無意識」と言われる状態です。

では催眠時、睡眠時のそれぞれはどの「意識状態」にあるのでしょう。

睡眠時は、先にも挙げたように「潜在意識」、つまり「無意識」の状態です。

これは、催眠時も同様であると勘違いされがちですが、催眠時は「顕在意識」つまり、「意識がある状態」なのです。

催眠と睡眠が類似しているという印象が強い理由の一つは、その違いを外見から判断するからかもしれません。

つまり、催眠状態も、睡眠状態も、外見から見るとその違いを見つける事は困難です。

催眠導入の際に閉眼を促すことからも、一見睡眠状態と同様に見えるでしょう。

しかし、催眠状態は寝ているように見えても「意識」がある状態です。一方、睡眠状態は「意識」がない状態―。潜在意識に入っている状態です。

これは、深い眠りに入っているときに、多少声をかけたくらいでは起きないことでも理解できることでしょう。

つまり、この時点で「催眠と睡眠」は全く異なるものなのです。

この点で大きく異なるということは、先にあげた8つの「催眠の特徴」が、睡眠状態に当てはまるとは考えにくくなります。

例えば、あの8つの中の一番最初に挙げられている「意志的行動に対する要求の欠如」に関して少し見てみましょう。

 

意志的行動に対する要求の欠如 

1つ目にあげている「意識的行動に対する要求の欠如」とはどういうことでしょうか。催眠状態にあると、私たちの意識はあるものの、ある行動に対する自らの意識的行動への威力が減るとういことです。

つまり、催眠状態にあるとき、被験者は、周りで人が発言していること、指示していることが理解できる「意識」のある状態なのです。

ただ、実際にそれを行動に移すという行為自体がとても面倒な状態にあるのです。これが催眠状態の特徴です。

まさに、これが催眠と睡眠の大きな違いの一つと言えます。

催眠時には、行動へ移すことが面倒になり、意志的行動に移しにくくなります。

対して、睡眠時には誰かとコミュニケーションをとること自体、もしくは、近くで誰かに話しかけられても、その内容や指示を理解すること自体困難なのです。

 

催眠によって「催眠状態=睡眠状態」だと思い込んでいる!?

「催眠は睡眠に類似したもの」というイメージは、先に書いたように、その外見からの判断によるものが大きい。そして、同時に、催眠状態への誘導の際に、睡眠導入を促すことにもあるのではないでしょうか。

一般的な催眠誘導の言葉として「あなたは、だんだん眠くなります。瞼が重くなってきて、眠りに落ちていきます…」と誘導するのです。

眠気を誘いながら、リラックス状態を作りだし、催眠状態に誘導することから、一般的な催眠療法などをテレビなどで見たことある人は、そのほとんどが「催眠状態」=「睡眠状態」と位置付けても、何ら不思議はないのです。

つまり、睡眠状態が催眠状態と同じであると暗示をかけられているとも言えるのです。

ただ、先に触れた「意識状態」で分かるように、催眠時の私たちの意識は「顕在意識」にあります。催眠状態への誘導の際に、眠気を誘い、睡眠へ誘導しますが、その途中で声かけをし、何か指示を出すと、意識は睡眠状態の「潜在意識」ではなく「顕在意識」を保つのです。

私たちの脳内では、催眠導入の際に、軽い睡眠時に似た脳波が現われると言われていますが、

その途中に何かを思い出させたり、対話をしたり、作業指示などの課題を与えると、たちどろこに覚醒時の脳波に切り替わると言われています。

 

 まとめ

まだまだ解明されていないことの多い催眠。

そこには、外見からでは判断できない脳内での様々な働きがあるようです。そして、また無意識的に自分が受け取った情報や経験によって、「催眠とはこういうものだ」という思い込み、暗示があるのかもしれません。

 



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