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究極の快楽物質「 βエンドルフィン」が分泌すると引き起こる5つの作用

究極の快楽物質「 βエンドルフィン」が分泌すると引き起こる5つの作用

「快楽物質」「脳内麻薬」などのキャッチフレーズでよく紹介されるエンドルフィン。そのなかでもとくにβ(ベータ)エンドルフィンは、鎮痛効果の高さで知られています。

「ランナーズ・ハイを起こす」といわれる一方で、「気持ちを落ち着ける」などの作用もあるといわれます。はたしてβエンドルフィンとはどんなものなのでしょうか。

その由来と作用の仕方を見てみましょう。

 

エンドルフィンの由来は「体内性モルヒネ」

エンドルフィン類の発見は、もともとは「なぜ鎮痛薬には習慣性があるのか?」という疑問から始まりました。

そして1972年、ウシやブタの脳に、強力な鎮痛薬であるモルヒネなどのアヘン類と結合する受容体(細胞表面にあり、特定の物質と結合して細胞の機能のスイッチとなるもの)が発見されました。

アヘン類のように作用する物質は、アヘンの英語名オピウム(opium)からオピオイドと呼ばれ、それと結合する受容体はオピオイド受容体と呼ばれます。

外部から麻薬を摂取することを想定したしくみが、自然にあるのは奇妙です。それに対応する物質が体内にあるのに違いありません。そうして1975年に見つかったのが、エンドルフィンでした。

モルヒネと同じ作用を起こすことから、体内性モルヒネエンドジーナス・モルフィン(endogenous morphineの略称で、エンドルフィン(endorphinと命名されました。エンドルフィンには、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)の三種類があります。

鎮痛薬の習慣性は、モルヒネなどが体外から入ることで、オピオイド受容体がそれを体内で生成されたオピオイドと間違えてしまい、本来生成されるオピオイドが作られなくなり、外部からの供給に頼るようになるために起こるのでした。

 

鎮痛を鈍くする

エンドルフィン類のひとつβエンドルフィンは、先ほど触れたとおり、鎮痛・鎮静効果の高さで知られています。モルヒネは鎮痛薬として使われていますが、βエンドルフィンの効果はモルヒネの6.5倍といわれます。

体内の物質はどれもそうですが、βエンドルフィンも単体で現れるものではなく、一連の体内プロセスのなかで分泌されます。体に傷を受けたときを例にとり、その流れをざっと見てみましょう。 

ケガなどで肉体にストレスがかかると、脳の視床下部からCRF(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)という物質が分泌されます。

これが下垂体前葉に作用し、プロオピオメラノコルチンという長い名前の物質が分泌されます。名前だけでなく分子も長いもので、アミノ酸が260個もつながった大きな分子です。

このなかにはエンドルフィンや、同様にストレス時に作用する副腎皮質ホルモンにあたる配列が含まれています。

長く連結された列車のなかに、特定の行き先への列車の列が含まれている、というようにイメージするとわかりやすいでしょう。 

エンドルフィンは、31個のアミノ酸でできてていて、肉体的ストレスによって元の大きな分子から切り出されます。

元の大きな分子は、エンドルフィン等から見ると生成される前の段階の物質なので、前駆体と呼ばれます。 

切り出されたエンドルフィンは、さきほど出たオピオイド受容体に結合します。すると、痛覚が鈍くなります。傷が治らないうちに痛みが弱まるのはこのためで、モルヒネの鎮痛作用も同じメカニズムです。

ただし、モルヒネとエンドルフィンの組成はまったく違い、たまたま同じ受容体に結合するというだけです。

 

苦痛をやわらげる

受傷時と同じように、運動による肉体的ストレスでもβエンドルフィンは分泌され、「ランナーズ・ハイ」を起こすといわれています。

ランニングをしていて苦しい段階を超えるとふっと楽になり、さらには気持ちよくなる、という現象をそう呼びますが、走ることに限らず、ある程度の運動量を超えると起こりえます。

ただ、陶酔感までを感じるかどうかは個人差が大きく、「これだけの量の運動をすれば誰でもハイになれる」、というようなものではありません。 

しかし、運動によりβエンドルフィンが分泌されるのは事実です。

日頃運動をしていないグループでの実験でも運動後はβエンドルフィンが増えましたが、面白いのは、トレーニングを続けるほど、分泌されるβエンドルフィンの量が増えていったことです。

最初はほんの少しの運動で根を上げてしまっても、訓練を続けると、しだいに運動量を増やしていけるものです。つまり同じ量の運動がつらくなくなっていきます。

ここには筋肉自体が増えるなどの要素に加え、βエンドルフィンも一役買っていたのです。

 

免疫力を上げる

1982年に、エンドルフィンが免疫系に影響を与えていることが確認されました。

特にβエンドルフィンは、T細胞を増殖させます。T細胞は免疫系の主役ともいえるリンパ球で、外部から入ってきたウイルスなどに感染した細胞を破壊するなどの機能をもつ、いくつかの種類があります。 

 

安心感、気持ちいい感覚を起こす 

1978年に行われた動物実験では、モルヒネを投与された子犬は、母犬と引き離された際に泣くことが少ないという結果が出ました。

無気力になったのではなく、親と引き離されたあとも以前と同じようにふるまっていたので、「別離の苦痛」がやわらげられたものとみられています。

同様にヒヨコを人間の手の中で眠らせるという実験をしたとろ、モルヒネを投与されたヒヨコは、投与されていない対照郡より早く眠りに落ちました。

これをエンドルフィンの投与で行ったところ、同様の結果が出たので、オピオイドが作用する経路で安心感が促されたものと解釈されています。 

モルヒネと同様、アヘン類の麻薬成分を含むアヘンチンキは、十九世紀のイギリスなどでは家庭薬として使われ、夜泣きする子供に与えられていました。

現在では信じられないことですが、当時アヘンチンキは合法的な万能薬とみなされており、取り締まりを受けずに売られていたのです。

現在の基準で見て適切か否かは別にして、オピオイドが気持ちを落ち着かせる、というのは実際的な知恵でした。βエンドルフィンは、これと同じように作用します。

 

ドーパミンの抑制を解放する

βエンドルフィンは、快感をつかさどるドーパミンとも連携します。

ドーパミンが出過ぎることを抑制するGAVAを、βエンドルフィンが抑制する、という関係です。そうしたことから、「βエンドルフィンが出るとドーパミンが出る」、と表現されることもありますが、正確には「ドーパミンの抑制を抑制する」というはたらきです。

 

 

まとめ

脳内物質にはまだ解明されていないことも多く残っていますが、ここでご紹介したような「気持ちよさ」「楽になる感じ」を経験したら、生き物の体の不思議に思いを巡らせてみてください。

それはβエンドルフィンなどの脳内物質が、正常にはたらいている証拠なのです。

 



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