催眠状態をつくる
冒頭に述べたように、催眠状態は、きわめて睡眠状態に近いもの。あなたが眠るときの状況を思い出し、眠りに入りやすいようなリラックスできる空間を作ってみましょう。
まずは催眠状態に入るためにしっかり集中できる空間づくりが重要です。家族や友人など他の人がいない部屋や時間を選びましょう。
もし可能であれば、携帯電話などの電源を切り、催眠状態に入る際に妨げになるものは身の回りから移動しておきましょう。
人によってはリラックスできる音楽を流すこともおすすめです。その際の選曲は遅めのテンポで、静か目な音楽がいいでしょう。
歌声や語りが入っていない音楽の方が、歌詞などに気を取られることがないので、より催眠状態に入りやすくなります。
部屋の明かりは最小限にしましょう。真っ暗にする必要はありませんが、強い光は極力さけた方がいいでしょう。後は香り。人によってはリラックスできるアロマやお香をたくのもいいでしょう。ただし、あまりキツイ匂いのものは避けた方がいいです。
そして、体勢。体を楽な体勢にします。イスやソファなどに腰かけたり、横になったり、体にあまり負荷のかからない体勢になります。
リラックス方法は一人一人異なるので、自分のリラックスできる状態、空間を考え挑戦してみてください。
リラックスできる環境が整ったら、目を閉じて、ゆっくりと深めの呼吸をしながら、自分自身で催眠状態に誘導します。
自分の呼吸に集中し、頭、体、手足など自分の体を感じてみてください。座っているソファの背もたれに自分の背中が当たっている感触や、床に着いた足の裏の感触など、普段は意識しない自分の体に意識を向けていきます。
だんだんとお腹のあたりが暖かくなる感覚を感じるかもしれないので、お腹なども意識してみるといいでしょう。
気持ちがとても落ち着き、安心感で満たされて心地よい場所に自分がいるところを想像します。
広い高原であったり、海の上かもしれません。とても心地よい気分が自分の中で感じられ、気持ちが落ち着いているようであればすでに催眠状態に入っているといえるでしょう。
さて、そのまま次のステップへ移りましょう。