人見知りをしてしまう、人前であがってしまう、苦手な人がいる、人付き合いが苦手…あなたはこんな対人関係の悩みがありませんか?
人は誰でも苦手な人やタイプがいるものですので、自分が歩み寄る努力をしても空回りしたり、話すタイミングが分からずに結局黙り込んでしまうこともあるでしょう。
そんなときにお勧めなのが人を思いのままに操る心理テクニックです。
心理テクニックは私たちが普段交わす会話の中でも自然と使われているものですが、意識的に使用することによって相手に自分の要求を受け入れさせたり、相手から「信頼」や「好意」を得ることもできます。
今回は心理術の中でも、厳選された人を思いのままに操るテクニックを7つをご紹介します。仕事や恋愛などに活用してくださいね。
ミラーリング
人は自分と似ているものに親密な感情や好意を抱く類似性の法則がありますので、これ利用した心理テクニックをミラーリングといいます。
ミラーリングは相手の動作や態度、発言を真似て合わせることで、例えば、
- 相手が机の上に手を置いたら自分も机の上に手を置く
- 相手が髪に触る動作をしたら自分も髪を触る
- 相手の相槌の口癖などを真似て会話中に出す
などがあります。
心理学・行動学的に似ている者は仲良くなりやすいので、ミラーリングを使うと自然と相手の心を開かせることができます。
フット・イン・ザ・ドア
フット・イン・ザ・ドアは、まず小さなお願い事をしてから本命の頼みにくいお願いをする心理テクニックです。
訪問販売やセールスマンが商品を売るとき、最初に「話だけでも聞いてください」とお願いをするのがこのテクニックで、相手を「話だけならいいか…」と安心させた上で本命のお願いへと誘導します。
一度でも要求をのんでしまうと次の要求ものんでくれる確率が高いので、まずは誰でもきいてもらえそうなお願い事から始めるのがポイントです。
人を誘うときでも、いきなり誘うよりはまず気軽なお願いをして相手の警戒心を解いてから誘うとうまくいきます。
ドア・イン・ザ・フェイス
ドア・イン・ザ・フェイスはフット・イン・ザ・ドアと同じくの世界でよく用いられますが、恋愛や人間関係の構築でも役立つ心理テクニックです。
これは先に大きな要求をお願いし、その後に本命である小さな要求を引き受けてもらうのが狙いです。人は一度拒否すると、その後ろめたさから「次はお願い事をきいてあげよう」という気になりますので、この心理を利用します。
例えばあまり親しくない相手に「デートしてくれませんか?」と断られる可能性が高い誘いをかけ、断られたら立て続けに「それなら電話番号だけでも教えてください」と本来の目的であるお願いをします。
この小さな要求をいくつも積み上げていくことで、最終的に大きな要求も通すことができるようになります。
ダブル・バインド
心理テクニックといえばダブル・バインド、というほど有名なテクニックです。ダブル・バインドは相手に選択肢を2つ出して、最終結果を自分の思っている方向へ誘導させるもの。
次の例を見てください。
- 土曜日か日曜日に食事にいこう!
- ジュースかウーロン茶を買ってきてくれる?
- 遊園地と映画どっちに行きたい?
これらの提案・質問は、相手の意思を尋ねているようで実は答えが制限されています。
「土曜日か日曜日に」という時点で食事に行くことは決まっていますので、自然に食事に行くという目的を果たすことができます。
「飲み物を買ってきて」とお願いすると断られる可能性がありますが、「ジュースかウーロン茶を」とダブル・バインドでお願いすることですんなりと要求が通り、同じく「遊園地と映画」も相手が選択することで本来の目的である「お出かけ」を達成することができるのです。
ゲインロス効果
最初は嫌な人だと思っていても、相手の意外な一面を見て好きになったり、評価が上がったことはありませんか?
これはゲインロス効果といい、相手にギャップのある一面を見せることで鮮烈な印象を残し、期待以上の満足度を与える心理テクニックです。
ゲイン(得る)とロス(失う)の差が大きければ大きいほどその効果は大きくなり、例えば強面のいかつい印象の男性でも、実は猫が大好きで5匹の猫を飼っていると知ればより印象が深く残って魅力的に感じるようになります。
恋愛話でよく聞く「ツンデレ」もまさにゲインロス効果であり、みんなの前でツンツンしている面と、2人っきりのときにデレデレしている面のギャップが激しいことで大きな効果を生み出しています。
好意の返報性
お願い事があるとき、最も簡単気軽に行えるのが好意の返報性という心理テクニックです。人は他人から何かを与えられると「お返しをしなければいけない」という感情を抱きますので、何かしらあなたに恩があると感じるようになります。
また誰かに好かれたとき、その相手を嫌いになることはまずありませんよね。
人は「自分のことを好きになってくれた人に、何か(好意)をしてあげよう」という気持ちが働きますので、誰かに自分のことを好きになってもらいたければ、自分の思いをアピールして上手に人の心を動かしてくださいね。
ザイオンス効果
クラスメイトやサークル仲間、同僚など、いつも一緒に過ごす人たちは仲間意識が芽生えやすく、また良い印象を持ちやすい傾向があります。
人の心理は、一緒に過ごす時間が長い人よりも、頻繁に会う回数を重ねた人のほうに愛着が沸くものですので、会う回数が増えれば増えるほどその相手に好感を抱くようになり、これをザイオンス効果といいます。
ただしザイオンス効果は第一印象が悪いと会うたびに印象が悪くなりますから、心理テクニックを有効に活用するためにも最初の印象を大事にしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
人が対人関係に悩むのは、根本的な人間の欲求として「認められたい」「分かってもらいたい」「孤独でいたくない」という気持ちが働き、それが満たされないために起こります。
人と人の関係は時に大きなストレスとなりますが、人生に喜びを与えてくれたり、自身の成長のもとでもありますので、避けてしまうのはとてももったいないことです。
ありのままの自分でいれば難しい局面でも、心理テクニックを活用することで人や状況を思いのままに操ることもできますから、ぜひとも実践してみてくださいね。