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やめたいけどやめられない!禁煙のための催眠療法とその効果

やめたいけどやめられない!禁煙のための催眠療法とその効果

催眠療法の効果って本当にあるもの?

食事療法、食事療法、転地療法、心理療法、理学療法、音楽療法、睡眠療法、など、「○○療法」と呼ばれるものは数多くあります。

1つの薬がすべての人の風邪を治すことが困難なように、風邪薬であっても人によって効果を出すもの、出さないものがあります。薬に限らず、病気から快復するための治療法は様々なのです。

催眠状態を作り出し、暗示によって治療する「催眠療法」も、その人もつ症状の回復の手助けとなる人、そうでない人がわかれるのですが、実際にその効果はどの程度なのでしょうか?

近年、世界中で愛煙家が肩身の狭い思いをしているでしょう。日本も例外ではなく、禁煙が進められている社会です。その禁煙のための療法としても催眠療法が用いられるようになりました。

やめたいけど、やめられないー。そんな喫煙者に朗報!?今回は、催眠療法を用いた禁煙の仕方とその効果について見ていきましょう。

 

禁煙のための催眠療法

タバコをやめたいけど、なぜかやめられない。

1,2日は我慢できるけど、いつの間にかまた始めてしまう…。

体に悪いことは、頭ではわかっているけど、つい…。                           

こんな風な葛藤の中にいる喫煙家は多いのではないでしょうか。タバコはその成分に含まれるニコチンに依存性があります。

それはヘロインと同じくらい依存性が高く、やめることが困難な薬物の一つ。喫煙家の約70%はニコチン依存症という数字も出ているほど、禁煙に成功しない人は、その人の意志の弱さというよりも、ニコチン依存症という病気にかかってしまったから、ということが言えるようです。

近年、一般化されてきた「禁煙外来」は、このニコチン依存症を治すために、ニコチンパットなどを使って、タバコ以外からニコチンを補給し、徐々にその量をへらしていく療法やタバコを美味しいと感じないような薬などを用いた薬物療法が行われています。

 

タバコのマイナスイメージを強化する

禁煙における催眠療法にも様々なやり方がありますが、代表的なものに、Spiegel’s method(ジュピーゲル・メソッド)があります。

シュピーゲル・メソッドでは、タバコを吸う事によって起きる弊害やマイナスなイメージを想像させることでのイメージ療法を取り入れているケースが多いようです。

例えば、タバコの煙がトラックの排気ガスのようだ、タバコを吸った時に口の中にものすごい不快を感じる、など五感を用いて、喫煙に対するマイナスなイメージを植え付けていくものですが、それ以上に重点をおいている3つのことがあります。

1.タバコは体に有毒である

2.自分の体は生きていく必要がある

3.自分の体を尊重し、生きていくために体を守るべき

つまり、何のためにタバコをやめるのかを明確にしていく作業をするのです。そして、それは自分自身の身体であり、タバコを続けることへのマイナスなイメージと共に、タバコをやめた後の自分の体や生き方、広がっていく可能性などプラスのイメージへとも結びつけていくのです。

また催眠療法士は、催眠療法後に自分自身でも継続的に自己催眠ができるよう、その指導も行い、タバコを吸いたいと感じたときに自分自身で対処できるようにします。

 

その効果とは?

催眠療法による禁煙の効果はどの程度なのでしょうか。

2007年に行われたアメリカのマサチューセッツ州のノースショア・メディカルセンターでは、心臓や肺の疾患で入院をした患者を対象に、禁煙のための催眠療法をニコチン置換療法と共に比較試験[1]を実施しました。

その結果から、禁煙における催眠療法の効果をみることができます。

この比較試験は67人の患者をそれぞれが希望する4つのグループに分けました。

①一切の喫煙を禁止したグループ(16名)

②催眠療法のみを用いたグループ(14名)

③ニコチン置換療法のみを用いたグループ(19名)

④催眠療法とニコチン置換療法の両方を用いたグループ(18名)

 

その上で、26週間にわたってその経過観察が行われました。26週間後、禁煙を継続していたのは、以下のようになりました。

①一切の喫煙を禁止したグループ:12名中4名(25.0%)

②催眠療法のみを用いたグループ:14名中7名(50.0%

③ニコチン置換療法のみを用いたグループ:19名中3名 (15.78%) 

④催眠療法とニコチン置換療法の両方を用いたグループ:18名中9名(50.0%

この結果からわかるように、催眠療法が禁煙に効果的であることが見て取れます。同時に、この試験は心臓や肺の疾患で入院をした患者を対象としたものであることを注意しなくてはならないかもしれません。

先に挙げたように、タバコが体に対して有害であり、自分自身の体を尊重し、大切にしなくてはならないということに重点を置く催眠療法は、病気により入院した経験を持つ患者であるからこそ、より効果を見せたと考えることもできるからです。

 

薬剤療法が万人に効く、ということではないように、この催眠療法もその効果は様々です。禁煙のための催眠療法に限らず、「催眠」そのものも、かかりやすい人、かかりにくい人がいます。

一般的には、4人に1人は催眠にかかりにくい、というように言われています。そしてそれは、どのような状態で、どの催眠療法士によって行われたか、またその催眠療法士の技量にもよって左右するものです。

現時点では、まだ「催眠療法が禁煙に絶対的に効果を生む」ということは言えませんが、その効果はゼロではなく、禁煙における薬剤療法に変わる、もしくは、薬剤療法を助ける療法であることが実証されつつある、ということは言えるでしょう。

 

[1] HYPNOTHERAPY AS AN AID TO SMOKING CESSATION OF HOSPITALIZED PATIENTS: PRELIMINARY RESULTS http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=1093635 2007年10月

 



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