催眠術とは、相手をトランス状態にして、こちらの思った通りに行動を操作する技法です。
トランス状態とは何か、話をしたいと思います。
潜在意識がむき出しの状態=トランス状態です。
覚醒と睡眠の中間、起きているときと寝ているときの間の状態です。
朝起きた瞬間、頭がボ~としていませんか。
例えば、徹夜でゲームをしたり、パソコンをいじったり、
徹夜でDVDを見ると、朝になると眠くてボ~としませんか。
この状態のことをトランス状態と言います。
もう1つ、脳が混乱している状態=トランス状態です。
- ディスコで踊る
- ライブ会場で騒ぐ
- 汗をかく
- 大きな声を出す
- 大音量で聞く
頭がもうろうとして脳が混乱している状態=トランス状態です。
トランス状態には、眠いときと興奮しているときの2つがあります。
2つに共通しているのは、YES・NOの判断が正しくできない状態です。
眠いときに「リンゴは青くて、四角くて苦い」と言われ続けると、
リンゴは何色かと聞かれたときに青だと思ってしまう。
これが催眠術の原理です。
よく、ピザと10回言わせて、ひざを指して「ここは何?」と聞きますね。
これがだましの技法です。引っ掛かりやすい状態がトランス状態です。
脳が混乱している状態で、踊っている女性に横から男性が「彼女、元気かい?」
「元気、元気」
「これからどこか遊びに行かないかい?」
「いいよ」
「そのままホテルに一緒に行こうか」
「いいよ、いいよ」
こういう感じです。
興奮するとYES・NOの判断が正しくできないので、誘導されやすくなります。
これが2つのトランス状態です。催眠術を使ってトランス状態にします。
トランス状態では3歳程度の判断力だと思ってください。
表面意識がなく、潜在意識がむき出しになっている状態です。
3歳程度の判断力なので、3歳の子供にもわかる言葉を使う必要があります。
どういう言葉を使うかは、後ほど話をしたいと思います。
潜在意識へのアプローチ方法
- 弛緩法・眠くさせる技法
表面意識を溶かす - 驚愕法・ビックリさせる技法
表面意識に穴を開ける
潜在意識に直接アプローチする方法は、弛緩法と驚愕法の2つがあります。
弛緩法は、起きているときと寝ているときの間、ボ~とした状態に持っていく技法です。
驚愕法は、脳が混乱している状態に持っていく技法です。
弛緩法は、眠くなれ、眠くなれと子守唄を歌い、表面意識をじわじわと溶かしていきます。
眠くさせることで表面意識を溶かし、潜在意識をむき出しにして、相手の行動を
操作するのが弛緩法、眠くさせる技法です。
驚愕法は、ビックリさせる技法で、ワッと驚かせることで表面意識に穴を開け、
その瞬間に潜在意識に手を入れていじります。
弛緩法と驚愕法の2つがあります。
催眠術は、潜在意識にアプローチして相手を誘導する技法です。
潜在意識へのアプローチ方法には、眠くさせる弛緩法とビックリさせる驚愕法があります。
今回は、催眠術の誘導技法を学んでいきますが、弛緩法と驚愕法の2つがあることを
覚えておいてください。
催眠は麻薬と同じ
次に覚えておいていただきたいのは、催眠と麻薬は同じだということです。
催眠術と覚せい剤を打つのは、基本的にはまったく同じです。
表面意識を溶かすにはランナーズハイの現象を使います。
マラソン選手が42.195キロを走っていると、気持ちがよくなる瞬間があります。
これがランナーズハイです。
人間の脳は、一定以上の苦痛を感じると、脳ミソを守るために
脳内麻薬という快楽物質を出します。
例えば、ベトナム戦争で右手がなくなったとします。
救急班が来て痛み止めの注射を打ちます。これがモルヒネです。
モルヒネは、ランナーズハイの現象と同じです。
脳を麻痺させて痛みを感じなくするためにモルヒネを使います。
それと同じで、催眠術は脳内麻薬を出させる技法です。
どうするかというと、眠いのを我慢させます。
人は、眠いのを我慢すると脳内麻薬が出ます。
脳内麻薬には、ドーパミン、βエンドルフィン、セルトニン、3つの物質があります。
ほかにもありますが、基本的にはこの3つの脳内麻薬があります。
ドーパミンやセルトニンは、脳を麻痺させて、気持ちよくさせます。
セルトニンはリラックスです。
3つの脳内麻薬を出すことによって表面意識を麻痺させます。
脳内麻薬の分泌量
・SEX 100
・おいしい食事 50
・お酒 200
・ヘロイン 300
・コカイン 400
・覚せい剤 1000
・催眠術 2000
(参考文献 新・副音書 苫米地著)
ドーパミンという物質は、おいしい食事をしたときも出ます。
おいしいご飯を食べたときに幸せな気持ちになるのはドーパミンが出ているからです。
催眠術はSEXの20倍ものドーパミンが出ます。覚せい剤の2倍です。
催眠術は、強力な麻薬です。これを覚えておいてください。
次は自己催眠と他者催眠です。
自己催眠と他者催眠
- 他人がかける催眠
- 自分でかける催眠
- 他者催眠は究極の自己催眠
他人がかける催眠が他者催眠です。
これからお見せしますが、私が女の子に、俺のことを好きになれ、
ネコになれと催眠をかけるのは他者催眠です。
自分でかける催眠が自己催眠です。自己催眠は瞑想です。
自分で自分の潜在意識へアプローチし、考え方を変えたり、リラックスしたり、
ストレスを発散させる。
これが自己催眠です。
他者催眠は究極の自己催眠です。
これも重要な言葉なので覚えておいてください。
脳内麻薬を出すと決めているのは自分自身です。
催眠術は、3つ(脳科学・身体学・言語学)の心理学を使って、
脳をだましてドーパミンを出させる技法です。
脳内麻薬を出すと決めているのは本人です。
麻薬は他者催眠
他者催眠があるのかというと、あります。
麻薬は他者催眠です。麻薬自体に人を狂わす成分は入っていません。
麻薬を打つことによって脳内麻薬(ドーパミン・βエンドルフィン・セルトニン等)が
出て人は狂います。
催眠術は、脳科学、身体学、言語学を使って脳内麻薬を出す技法です。
他者催眠があるとすれば、麻薬だけです。
覚えておいてください。
麻薬自体には人を狂わす成分は入っていません。
麻薬を打つことによって脳内麻薬が出て人は狂います。
これが催眠術と麻薬は同じだという原理です。
催眠は中毒にならない
ここで補足です。
催眠術は危険だ、中毒にならないのかという話ですが、催眠術は中毒にはなりません。
催眠術は、だんだんかからなくなってきます。
私も、1人の女の子に10回ほど催眠をかけるとかかりづらくなります。
それをうまくコントロールするのが、術師の技量になります。
夢を崩すつもりはないですが、催眠術は
だんだんかからなくなることを覚えておいてください。
麻薬は中毒になるのに、なぜ催眠術は中毒にならないのか。
麻薬は他者催眠で、麻薬の成分がなくなるまで脳内麻薬は出ます。
自分自身で脳内麻薬をコントロールすることはできません。
催眠術は自分の意思で止めることができます。
3つ数を数えると催眠から覚めることができます。
3、2、1、パチン。
これで催眠から覚めます。
他者催眠は究極の自己催眠なので、自分で脳内麻薬の分泌を止めることができます。
麻薬は自分の意思で脳内麻薬の分泌量をコントロールできません。
成分が切れるまで出っぱなしです。
催眠術は自分の意思で止めることがでるので中毒にはなりません。
これは覚えておいてください。催眠術の話をすると、よく質問されます。
その質問を先につぶしたいと思います。