「束縛」をする男性・女性、相手に「ウザい」「重い」などと思われていませんか?逆に「束縛」をされると「ウザい」「重い」と思っていませんか?
・行動予定について細かくチェックする。
・男友達(女友達)と遊びに行くのを許可しない。
・電話、メールなどの着信が入ると必ず「誰?男(女)?」と聞く。
・少しでも帰り時間が遅いと理由を問いただす。
・電話に出ない、メールを返さない等の行為にキレる。
・友達と遊んでいるのに頻繁にメールや電話で状況を確認してくる。
などなど、「束縛」の方法は様々であり、殆どの場合において複数の束縛方法が同時に使われています。テレビでも「モラハラ」という言葉で表現されています。では、「束縛」をする理由とはなんでしょう?
それはズバリ「独占欲」です。などという評論家やコメンテーターも多く見受けられますが、果たして「独占欲」という表現だけで「束縛」を解説してもいいのでしょうか?
「相手を束縛する」という行為には「理由」があるはずです。今回は心理学的な観点から「束縛」をする行為を、5つの心理に分けてみていきたいと思います。
また、5つ目の項目は「束縛をする人」の多くに当てはまる図星項目なので、是非、最後までお付き合いください。
束縛は不信感の表れ
束縛をする人の多くにみられる心理状態が「相手への不信感」です。相手の事が信頼できない為、常に相手の動きをチェックしようとします。
・「浮気をするんじゃないか?」
・「女友達と遊びに行くと言ったが、本当は男じゃないのか?」
・「女子会と言っているが、本当は合コンじゃないのか?」
・「家族と旅行といっていたが、男と旅行に行くのではないか?」
・「残業で会えないと言っていたが、本当は男と食事なのでは?」
などなど、上げればキリがないくらいに「相手への不信感」を常に持っています。特に相手の行動や言動が自分の意にそぐわない時ほど、その不信感は大きくなります。
束縛は不安の表れ
「不信感」が募り、行動のチェックなどで、その「不信感」がぬぐえない時、言われもない様な「不安」に駆られます。
そして、人間は「不安」に対し脆弱な生き物です。その為、「束縛」がエスカレートします。最初はメールなどで、冗談ぽくみせた表現を使います。
例えば、彼女が女子会だと言っていたとすると・・・
「女子会は順調?出席率はどうかな? 女装した男とか混ざってない?(笑)」
このメールは「不信感」です。では、このメールに返信が無かった場合・・・
それは「不安」に変わります。すると・・・
「どうした?携帯壊れたか?男と盛り上がってて返信もできねぇのか?」などとなります。
さらに、それを放置した場合。女子会の会場に迎えに来るなどの行為にでます。
束縛は自分に自信がない表れ
少ないケースですが、相手に「束縛」と思われない程度の「束縛」をすることが多い人がいます。しかしこの場合は更に注意が必要です。
状況として代表的なのが、「ずっと片思いをしていた相手に、ダメもとで告白したら成功した」というパターンです。
加えて、相手の女性が活発的な人で、男女から好かれるタイプだった場合。
「自分に自信がない」為に相手の行動や言動をチェックして、自信の無い自分を勇気づけようとします。
例えば、彼女が「友達と遊びに行く」と言ったら、「○○ちゃん?」などと自分の知っている相手の友達の名前を出したりして、相手が誰と遊びに行くのかを探ろうとします。
しかし、注意しなければいけないのがここから先です。
自分を勇気づけれなかった場合、相手の携帯や日記(手帳)などを勝手にチェックし始めます。それも相手に気付かれない様に。
これは別れた場合にストーカーになるケースが非常に多く見受けられます。
自分に自信がないので、相手に直接聞く勇気がありません。
また、直接「浮気してる?」などと聞いて、「嫌われたらどうしよう」「浮気してるって言われたらどうしよう?」という気持ちが先に立ち、できません。
束縛は甘えん坊の表れ
子供(幼児)が父親や母親が「別の子供と遊んでいる」のを見た時の反応って見たことありますか?
1.一瞬、動きが止まり目が点になる。
2.状況を把握し、駆け寄る。
3.父親や母親にしがみつく。
4.いつも以上に甘えだがる仕草をする。
見たことがある方も多い光景だと思います。
これはまさに「束縛」になります。他にも、妹が母親に抱かれていると泣きわめく姉等も同じ心理です。
これは大人になっても少なからず残ります。彼女に甘えたいという願望がある人は、彼女が他の男性に優しくしているのを見るとたえられなくなります。
そして「束縛」をしてしまいます。
例えば、サークルなどで彼女が怪我をした男性に手当をしていた場合・・・
・息切れをして倒れてみたり
・別に居たくもないのに膝を抑えて痛いアピールをしたり
・怪我をした男性に駆け寄って「もう大丈夫でしょ!早く再開するよ!」と彼女から引き離したり。
結構見かけませんか?
この状況に彼女が自分を優先してくれないとキレます。
自分に置き換えた束縛
恐らく図星の人が多いと思います。それは、自分に置き換えた束縛です。
ここまで「不信感」「不安」「自信」「甘え」の心理状態での「束縛」をお伝えしました。しかし、この全てにも当てはまり、更にその先の心理状態があります。
それが、自分に置き換えた束縛です。心理学では「自己投影」といいます。
「束縛」における「自己投影」は・・・「自分ならヤル」ことを「相手もヤル」と思ってしまう心理現象です。
・可愛い子を見て、「可愛いなぁ、次はあんな子と付き合いたいな」と思う男性は、相手も格好良い男を見て「同じことを思う」と思い、「束縛」をします。
・自分が相手に「男友達と飲みに行ってくる」と嘘をついて浮気をしたことがある男性は、相手も「自分に嘘をついて浮気をする」と思い、「束縛」をします。
・自分の携帯や手帳にヤマシイ事がある男性は、相手の携帯や手帳をチェックしようとします。
・自分にヤマシイ気持ちのある男性は、相手にも「ヤマシイ気持ちがある」と思い「束縛」をします。
など、他にも多々ありますが、全て「自分のすることは相手もする」と思う、「自己投影」の心理からくるものです。
まとめ
最後の「自己投影」はかなり図星の方が多いのではないですか?この全ての心理状態において、男性と女性は入れ替える事ができます。
「束縛」の心理を知ることで、相手に「束縛」をされない様にしっかりと、「不信感」「不安感」をぬぐい、相手に対し「あなたの事が好き」という事をしっかりと伝えて「自信」を持たせて、異性と関わる時はしっかりと相手の事も考えてあげる「甘えさせてあげる」ことで「束縛」をされない可能性が高くなります。
しかし、「自己投影」は完全な相手の思い込みであり、コチラから修正できる物ではありません。この場合は、殆どの場合「相手にヤマシイ事がある」と思い、浮気や浮気願望を疑った方が良いでしょう。