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歴史的事例から読み取る「集団ヒステリー」が引き起こる原因

歴史的事例から読み取る「集団ヒステリー」が引き起こる原因

 集団ヒステリーとは、文字通り集団でヒステリーを起こすこと、特定の集団が強い不安や恐怖などにさらされたときに集団の構成員全体にパニックや妄想が広がる集団心理を指す言葉です。

「集団パニック」や「集団妄想」と呼ばれることもあります。

近年では兵庫県立上郡高校で起きた集団パニックや、福岡県柳川市の私立柳川高校で起きた集団ヒステリーなどが記憶に新しいところです。

集団ヒステリーは上記の通り特定の集団内で起こることが多い現象ですが、社会全体で引き起こされることもあります。(国単位の大きな社会も一つの集団ととらえることもできるでしょう)アメリカでラジオ番組を引き金に起きた火星人来襲騒動や、日本の口裂け女の都市伝説などがこれにあたります。

こう見ると集団ヒステリーは特別な出来事のように感じるかもしれませんが、決してあなたにとって他人事ではありません。誰にでも起こりうる可能性があります。

今回は、過去に起きた集団ヒステリーの歴史的事例から集団ヒステリーの謎と原因についてお伝えいたします。

 

歴史的事象1:口裂け女 

人は強い恐怖や不安に対して、科学では説明できない超常現象によるものと信じ、オカルトや疑似科学、都市伝説的な解釈から非論理的な解決法を求めることがあります。

また、集団ヒステリーは小集団内で伝播するだけでなく、報道などの伝聞によって相互に面識のない広範囲の人々に症状が伝わる場合があります。

それを端的に示す例として、「口裂け女」の都市伝説挙げられます。

大人より子供の方が集団ヒステリーに陥りやすい傾向にあると言われており、それが「口裂け女」の爆発的な流行の原因の一つと言えるかも知れません。

 

歴史的事象2:こっくりさん

「こっくりさん」自体は西洋の「テーブル・ターニング」を起源にもつ古い占いの一種です。「こっくりさん」が子供に流行したのも「口裂け女」と同じ理由かもしれませんね。

「こっくりさん」の原理自体に集団ヒステリーは関係ありませんが、「こっくりさん」を行っている最中に集団ヒステリーを起こす事例は多くある様です。

これには「こっくりさん」自体にオカルト的ないわれが付与されているため、最初から恐怖や不安があること、実際に行っている際に起きたことを超常現象ととらえることによる直接的な恐怖体験などが引き金になっているものと推測されます。

 

歴史的事象3:関東大震災の朝鮮虐殺 

集団ヒステリーが起こると、人は現実から解離した虚構を確信し、非論理的な解決をはかろうとしたり、「スケープゴート」を作って、それを攻撃することによって問題を解決しようとします。

この対象となる相手は、責任を転嫁しやすい社会的弱者であることが多く、論理的根拠がないため正当な反論ができないため、対象者は深刻な被害を受けることになります。

関東大震災時に発生した朝鮮人に対する虐殺事件がこれにあたります。

関東大震災の混乱の中、朝鮮人が放火や略奪を行っているというデマが流れ、これを信じた一般の日本人が多くの朝鮮人を虐殺した、というものです。(このデマは当時新聞でも事実として報道された様です)

これは関東大震災という恐怖、災害によって多くのものを失ったストレスのスケープゴートとして当時社会的弱者であった在日朝鮮人を攻撃するに至ったという典型的な例と言えるでしょう。

 

歴史的事象4:セイラム魔女裁判 

集団ヒステリーは地方都市などの閉鎖的で親密な関係をもつ小集団内で,発端者がなんらかの症状を呈し,それが他の構成員につぎつぎと伝播する形をとる場合があります。

その場合、続発者からその集団以外の人に伝播し、伝聞によって症状が広範囲に広がるケースもあります。

このケースとして有名な事件に「セイラム魔女裁判」があります。

セイラム魔女裁判は、1692年にアメリカのセイラム村(現在のダンバース)で起こった魔女狩り事件であり、裁判まで発展したこの事件は200名近い無実の村人が告発され、最終的に25名の死者を出しました。

少女たちの異常な症状から始まり、無実の人々が連鎖的に次々と告発され裁判にかけられていく経緯から、集団ヒステリーによるものと考えられています。(麦角中毒症による集団幻覚説などの説もあり正確な原因は今も不明となっています)

 

集団ヒステリーの原因 

実は集団ヒステリーが起こる詳しいメカニズムは医学的/科学的には解明されていません。

ちなみにヒステリーという言葉は過去の精神医学において女性がが起こす精神疾患の一つを指す言葉でしたが、一般用語として雑多に用いられる様になり、現在の精神医学ではヒステリーという用語を使うことはありません。

元々人間は社会を形成する生物であり、そのなかで形成されるコミュニティへの帰属意識などから周囲に同調しやすい傾向があります。

もらい泣きやつられ笑いなど、周囲の行動につられて同じ行動をとってしまうことは日常においても多く起こります。

これがパニック、痙攣、過呼吸などの形で現れたものが集団ヒステリーだと考えられていますが、なぜこの様な極端な同調が発生するのかは詳しくわかっていません。

集団ヒステリーは他者に同調することで発生すると考えられているため、社会経験の少ない子供や閉鎖的な集団を形成しやすい若い女性の間に起こりやすいと言われています。

 

集団ヒステリーは誰にでも起こりうる!

「集団ヒステリー」は自分には起こらないと思われている方がほとんどだと思いますが、1人でいるときと仲間内や家族といるときでは誰しも心理状態は異なるものです。

「空気を読む」「KY」なんて言葉がありますが、周りに人がいるときは皆無意識に周囲に気を使うものです。

その場の空気が緊張していればその緊張は集団全体に広がりますし、誰かが笑いだせばつられて皆が笑ってしまうこともあるでしょう。

医学的に解明されていないことも多く、また集団ヒステリー状態にある人間がそれを認識することが難しいため、集団ヒステリー自体を防ぐ方法はありません。

実際には私たちが集団ヒステリーと言えるほどの状態に巻き込まれる可能性はとても低いと思いますが、条件さえそろえば、普段の自分を見失い、自分が自分でない様に感じたり、現実感が感じられなくなったりといったことは誰にでも起こりうることがあると知っておくことが大事だと言えるでしょう。

 



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