Life can be wonderful if you’re not afraid of it.
All it takes is courage, imagination… and a little dough.
人生は恐れなければ、とても素晴らしい。
人生に必要なものー
それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。
この言葉は、映画の黎明期において、多くの作品を世に送り出した喜劇王、チャーリー・チャップリンの言葉です。
世に名前を残すほどの偉人には、もともと豊かな想像力と才能を持ち合わせている、と思う方も多いかもしれません。しかし、想像力は訓練次第でいくらでも成長します。
豊かな想像力を持てば、歴史的な偉人になれる…ということが重要かどうかは別として、自分自身の人生をより豊かに、より幸せにできるのではないでしょうか。
でも、そういわれても、想像力と幸せが関係あるだなんてイメージできますか?それではさっそく、その理由を探りながら、3つの想像力の鍛える方法をご紹介していきましょう。
トレーニング前の心構え
想像力を「鍛える」ということは一瞬にして「想像力がアップ!」ということはないのは承知の通りだと思います。筋肉をつけるために筋トレを日々繰り返すように、想像力を鍛えるというもの日々の鍛練!
筋トレ同様、想像力もトレーニングによってその能力がアップするもの!でも、どのようにその想像力アップトレーニング(想トレ)をすればいいでしょうか。
無理なく続けていくためにも、日常の中にあるものを使って想トレをしてみましょう。
「つまらない話」もトレーニング教材になる?
職場の仲間や得意先で話好きな人はいますか?話好きで色々と話してくれるけれど、どうも話がつまらない、そんな相手もいるでしょう。
つまらない話を「はい・・・えぇ・・」と聞くのは結構苦痛―。
でも、そのつまらない話を想トレの場にしてみましょう。
話を聞くときに大切なことは、相手の話をより具体的にイメージしてみること。
相手の話のワンシーンを大きなスケッチブックに描けるほどに、話から絵や映像を想像していってみましょう。
これが想像力アップに欠かせないこと!「絵や映像を頭の中でより鮮明に作る出す」というタスクです。
例えば、相手が先週末にいったゴルフの話をしているとしましょう。何気ないゴルフの話でも、楽しかったり、面白かったその出来事を相手と共有したいと思い、その話をしているのです。その点を踏まえ、どうすればその出来事をよりクリアに共有できるでしょうか。
「この前の週末、ゴルフに行ったんだよねー。すごく楽しかったんだよー、久しぶりだったしねー」というようなたわいもない言葉からイメージを膨らませていきましょう。
この言葉からで想像できることは限られています。
想像力を使ってイメージを広げていくには、相手にどんどん質問していく必要があるでしょう。
例えば
「天気はどうでしたか?」
「気温は?今日よりも寒かったですか?」
「服装は?お気に入りのゴルフウェアですか?何色ですか?手袋は?」
「お昼はどこで何を食べたんですか?」
などなど・・・
自分の頭の中で描く絵を完成させるためには、事細かに聞きださなくてはならないでしょう。相手は、自分の話を聞いてくれているので、きっと気持ちよく答えてくれるはずです。
あなたの最終的な目標は、あなたと話し相手がその週末にゴルフに行ったと思えるほどにイメージが共有できる状態にすること。
その日の天気から、ゴルフ場の様子、ランチのメニュー、そこでのスコアやハプニング、その時の気持ちなど細かく聞き出し、自分のイメージを広げながら、実際には見たことも行ったこともないそのゴルフ場での時間をパズルのピースを埋めるように、1つずつはめ込んでいくのです。
つまらない話を聞かされていると思っていた時間が一転して、素晴らしいトレーニング教材になるだけでなく、相手との関係もいいものにできるかもしれません。
でも、相手の様子をきちんと確認しながら、相手を傷つけるような質問をしないように気を付けましょう。
物のルーツを想像する
日常にはトレーニング教材があふれています。
それは「つまらない話」だけでなく、毎日何気なく手に取っている飲み物や食べものも教材になります。
ドキュメンタリー映画「ハッピー しあわせを探すあなたへ」のプロデューサーである清水ハン栄治さんは、私たちの幸福度を向上する方法の一つとして「最終受益者」という話をしています。
これは、私たちが一つの商品を手にした時「最終受益者」となるということです。幸福度を向上させるために、手にした一つの商品からそこに関わった人を想像し、その人たちへの感謝を感じてみよう、という取り組みです。
その「最終受益者」を参考に、想トレをしてみましょう。
例えば・・・
いつも行く飲み屋さん。
そこで注文する焼き鳥を例にとってみましょう。
目の前に出された焼き鳥を作ってくれたのはカウンター越しにいるはちまきをした、いつもの親父さんです。ここは小さいながらも味がよく、早くて安いお気に入りの店。店内には、奥さんがいて、二人で切り盛りしています。
と、ここまでは想像ではなく、目に見えた光景でしょう。
ではここからは、目の前にある焼き鳥のルーツを想像してみましょう。
この焼き鳥は、おそらく午前中に親父さんたちがせっせと仕込みをしたもの。その前は仕入れ。仕入れ先のお兄さんが配達してくれたものです。その配達される前は、養鶏所でしょう。
養鶏所は、都心から少し離れていますが、緑に囲まれた大自然の中にあります。
そこは養鶏所の経営を続けて、今3代目― 田中さん家族が協力しながら鶏たちを飼育しています。鶏にストレスを与えないよう、鶏たちはケージではなく、自由に動き回れるようになっています。
と、どうでしょう。
これは完全なる想像です。その真偽は重要ではなく、目の前のものから想像力を使い、どんどんとイメージを広げ自分の中でストーリーを作っていくということが目的です。
こうなると、いつもの外食も、自動販売機で買うコーヒーも、毎朝届けられる新聞も、日常のすべてが想トレの教材に変身するのです!
スマホ休憩の時間をつくる
これは、誰もがすでに気が付いていることではないでしょうか?
携帯電話やスマホ、タブレットなど、技術の発展により、私たちはいつでもどこでも、インターネットにアクセスし、情報を得ることができます。またゲームや漫画などの娯楽も、移動時間などを使い、そして場所を選ばず楽しめるようになりました。
その反面、自分ではコントロールできないような依存症の人も多いはずです。
電車に乗った途端、何の用もないのに、ポケットからスマホを取り出す。
人と話しているときに、定期的にスマホをチェックしないと落ち着かない。
SMSなどに投稿する写真などを優先して、その時の時間や空気を楽しんでいない。
などなど、様々な例が思い浮かぶのではないでしょうか?
時間のない現代人には、わずかな時間でもメールをチェックし、すぐに返信をできることは大切かもしれません。しかし、こんな風にスマホや携帯を見ている間中、あなたの想像力は使わないまま衰えていっているのです。
意識的にスマホ休憩の時間を作りましょう。
例えば、通常、通勤時間中は常にスマホを見ている人は、3駅の間だけスマホを見ない、次の乗り換えまでカバンから出さない、というように決めたり、友人と食事の時間はトイレに行くときだけスマホを確認する、などちょっとしたルールを決めて、スマホ休憩の時間を作ってみてください。
スマホに依存している人は、突然無理なことをしても大きなストレスを抱えるだけです。小さなステップを踏むことが重要です。
そして同時に、代替え品を考えてみてください。人は本来あったものがなくなると、そこにぽっかり穴が開いてしまい、不安になるものです。
スマホを見ていた時間は、想像力を働かせて電車の中の吊り広告から物語を想像してみたり、先にあげたように、友人と食事の場ではどんどん話を聞きだしてイメージを広げていってみてはどうでしょうか?
想像力を成長させるためには、その成長を妨げているものを自ら取り除くことも大切なのです。
想像力は自分をハッピーにする
さて、ほんの少し「想像力」と「幸せ」の関係が見えましたか?
想像力は自分自身の生活を明るくし、より面白くする力があります。見えていなかったものが見えるようになり、通り過ぎていたつまらない話や、聞こうとしていなかったことが聞えてきます。
毎日の何気ない日常がちょっとキラキラと輝いてくるかもしれません。そこに「想像力」と「しあわせ」の鍵があります。
時には、現実的な視点や枠を捨てて、想像の世界を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか?
想像力をコツコツを鍛え、自分自身の人生を面白くすると同時に、幸福感を向上させハッピーな毎日に変えてみましょう。
ここでご紹介した方法はわずか3つ。でも大丈夫です。あなたの想像力を使えば、もっと面白い想トレのアイディがでてくるはず!!