不安について、原因がはっきりしているときと、原因がはっきりしていないときがあります。不安の原因は何なのでしょうか?
不安の解消のためには何ができるのでしょうか?不安は自信がないことが原因です。では、自信をつけるためにはどのように考えればいいのかお伝えします。
1.自信とは、思い込みのこと
たとえば、サッカー選手が、PKでゴールを決められる可能性も決められない可能性もあります。自信のある人は、決められない可能性を無視した、理屈を無視した気持ちになれます。
どういった確率でゴールを決められるとか、どうしたら決められるとか、理屈を考えるのではなく、それを無視して思い込むことができるのです。
実力と自信の関係には相関関係はなく、純粋に成功するイメージだけを持ち続けていることが、自信につながるのです。
では、どうしたら、そのイメージを持ち続け、思い込むことができるのでしょうか?
まず、人間が何かの思い込みをするときは、必ず過去の体験を元にします。たとえば、誰も飛行機が落ちることを考えて乗りません。
もちろん、落ちる確率はゼロではありませんが、毎日多くの飛行機が飛んでいても、墜落するのは本当にまれなことです。だから、私たちは飛行機は落ちないと思い込むことができるのです。
このように、そのイメージを持つためには、イメージを持ち続けて、自信を持つために、「成功したという成果」と重ねづけることが最も重要になってきます。
2.自分の成果を自分で決める
たとえ、成功した成果を重ねたとしても、それが自信につながらないことがあります。
なぜ、そのようなことが起こるかというと、成果とする基準が間違っているからです。自分自身の成果を求めても、他人がそれを成果だと認めなければ、それが自分の成果にはならないと決めつけてしまっているからです。
つまり、物事の判断基準を他人の意見にまかせてしまっているということです。
たとえば、バスケットボールでシュートの練習を重ねて、やっとシュートが決まるようになったとします。これで、自分はシュートを試合でもできると自信を持てるようになったとします。
しかし、他の自分が判断基準をまかせてしまっている相手に、そのシュートではだめだと言われた瞬間にその自信はなくなってしまいます。こうなると、いくら練習しても、自分はシュートが入るんだと思えなくなります。
これは、自信を持てない最大の原因と言われています。
他人の意見というものは、当てにならないものだということをきちんと理解しなければなりません。実際シュートを試す瞬間までは、入るかどうかは、誰もわからないのです。
他の人が正しい価値判断ができるということは間違いなのです。自分を判断する基準を、自分が持つことを許さなければなりません。多くの人は、特に日本人は、自分で自分のことをよく評価するのが苦手です。
この価値判断の基準を他人にゆだねてしまうと、努力が無駄になってしまいます。
3.自分と他人を比べるのをやめる
自分と他人を比べて、他人より劣るところを探すのは、やめなければなりません。もしも、自分ができたことが、他人の半分であっても、自分ができなかった点を取り上げて、自分自身を責めるのではなく、他人の半分でもできた自分を褒めることです。
その中には、「できた」ことが必ずあるはずです。「できた」という体験を少しずつ積み重ねることにより、自分に「できる」という要素を作り出すことができます。どんな小さな「できた」でも、それを集めていくと、大きな「できる」になります。
このことは、日々の生活の中で、自信を作り出す大きな助けとなります。完璧なことは求めなくていいのです。
4.自分の気づかない長所を見つけ出し、それを褒めてくれる人を探す
もちろん、短所やできていない点を指摘してくれる人も大切ですが、それよりも、長所やできた点を褒めて、伸ばしてくれる人はもっと大切です。そんな人のそばにいることで自信を積み重ねることができます。
5.完璧主義は捨てる
何かをするとき、自分の理想通りにいかないことが多いものです。完璧に何かをこなそうとすると、自分ができない方に目が行ってしまい、自信を持つことはできません。
現実を極端な見方で見るのではなく、絶対はないんだという気持ちがあると、自分のしたことに、「できた」を見つけやすくなり、自信が持ちやすくなります。
今日から完璧主義から60%主義に変えてみましょう。
6.できたことは、素直に喜び、できたことを確信する
たとえ、何かができたとしても、それに対して、たまたまだったとか、運がよかったなどとは思わずに、自分にはこれができるんだと素直に受け入れましょう。
7.日々の成果をきちんと記録する
人間は細かな成果をすぐに忘れてしまうものです。反省だけでなく、自分にできたことを記録します。
目で見ると、自分が確実に力をつけたことがわかり、自信につながります。
自信があれば、不安がなくなり、大きく前に前進することができます。ぜひ、実践してみてください。
