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「好意の返報性」を使ってあの人と仲良くなる2つの条件

koui

恋愛関係でも、友人関係でも、私たちの人間関係には「好き」「嫌い」が付きまといます。

「この人とは合う、でも、この人とは・・・」というように、考え方や価値観、育った環境や言葉、物事の見方、趣味、金銭感覚など相手との違いを上げ始めたらキリがないものです。

「好意の返報性」という言葉があります。「好意の互恵性(ごけいせい)」とも言われ、「自分に好意を持ってくれた相手に対して、その好意を返したくなる」人間の心理のことを意味します。 

人は相手から優しくされたり、好意を向けてもらうと、「自分を認めてくれた」と感じと、自分もその好意を返そうとします。

これは、相手と自分の価値観などの違いにはあまり左右されず、相手が自分に対して好意をもってくれているのがわかると、自分も相手にその好意を返したい、と心理的に感じ、相手に対して、自分が受けた同等の好意を返そうとするのです。

なんて素敵な心理作用でしょうか。

相手に優しくすれば、自分にも優しくしてもらえる!そんな好意のサイクルが出来上がれば人間関係の問題は簡単に解決する気もしませんか?

 

日常の中の「好意の返報性」

ここ最近の出来事を振り返るだけでも、多くの人が日常的に「好意の返報性」を体験していることでしょう。

商業上の例として挙げるならば、スーパーなどの試食コーナーがそれに当たります。

無人の試食コーナーでは特に気にしない人も、スタッフが立ち、試食を進めてくれた場合、その商品を買ってあげようかな、という気持ちになることがあるでしょう。

試食コーナーは購入する必要がない、と頭では分かっていても、相手から受けた好意を自分も返したい、という心理が働くわけです。お店側は、「行為の返報性」の心理を上手く使い、販売へと繋げているのです。

つまり、場合によっては「好意的な態度をとったり、何かを与えたりして、その上で大きな見返りを得る」というような商業上の手法として悪用することもできるものです。

好意を受けた人間は「自分だけいい思いをしては申し訳ない」というような心理になり、相手との好意感情のバランスをとろうとし、必要もないのに勧められたものを購入してしまう場合もあるのです。 

この「好意の返報性」は、ビジネスや恋愛の駆け引きなどにおいて活用できると思われていますが、実はそこには大切な条件が隠されていました。

 

「好意の返報性」が成り立つ2つの条件

「好意の返報性」がどんな場合にでも有効か、というと実はそうではないようです。単純に「この人に好意を伝えれば、その分もどってくる」というシンプルなものではなく、「好意の返報性」が成り立つ2つの条件があります。

マサチューセッツ大学・心理学部のロバート・フェルドマン教授の著作”Social Psychology: Theories, Research, and Applications“に、以下の2つの条件が書かれていました。

条件その1「相手を心から認めること―。下心のある好意からは何も生まれない。」

条件その2「自身の自尊心が低い場合、自分に好意を持つ相手に好意を持つことはできない。」

 

条件その1「相手を心から認めること―。下心のある好意からは何も生まれない。」

「下心のある好意からは何も生まれない」―その言葉におもわず「ドキッ」としませんか。

「好意の返報性」に関してリサーチをすると、様々な意見が出てきます。その中には「自分は相手に対してあんなにも好意的にしたのに、まったくその見返りがない。いつになっても相手から好意的な態度は戻ってこない」というようなものもあります。

相手の好意を感じ、その好意を返したいというのが人間の心理というのならば、その人間の無意識の心理は相手の「誠意」をも感じ取るということでしょう。

「この人のことは嫌いだけど、好意的にすれば、きっと大きなお返しをしてくれるはず」「自分のことを好きになってもらいたいから、ひとまずこちらから好意的にしよう」というような好意的行動には明らかに下心があります。

相手のことを思って行動するのと、見返りを考えて行動するのはだいぶ違います。

相手に自分のことを好きになってもらいたい、という思いは素晴らしいことかもしれませんが、「好意の返報性」を利用しよう、という時点で「下心」丸見えです。

このような状態で行う好意は、いい人間関係に繋がりにくいことは、言われてみれば誰にでも容易に想像できることでしょう。 

 

条件その2「自身の自尊心が低い場合、自分に好意を持つ相手に好意を持つことはできない。」

ちょっと混乱してしまうような内容ですが、言い換えれば「自分自身が嫌いな人には行為の返報性は成り立たない」ということになります。

相手の好意を受けて、その好意を返したいという心理が働くのは、実は「自分が好き」な人の場合が多いということです。

つまり、「好意の返報性」で関係するのは、相手の態度や行動だけでなく、何よりも自分の「自尊心」にあるということになります。自分を認め、評価し、自分自身を誇りに思う気持ちー「自尊心」が高い人ほど、「好意の返報性」が成り立つのです。

では自尊心が低い場合、なぜ好意の返報性が成り立たないのでしょうか?

相手が好意を持ってくれた「自分」。だけど、その自分に自信が持てない、評価できない、自分自身が好きではない―。

自分のことが好きでない人、つまり自尊心が低い状態で、相手からどんなに優しくされたり、褒められたり、好意的に接せられたとしても、その相手も相手の行動も信用することができないのです。

自尊心が低い状態だと「こんな自分」に好意的な相手は信じられない!と、相手を否定してしまうということです。相手の好意も、その相手自身も、受け入れることができず、結果、「好意の返報性」が成り立たたなくなるのです。

日本人の美徳とされる「謙虚」な態度は、時に自分の自尊心を低くしてします。

相手から「あなたのここが素晴らしい!」と褒められても、その賛辞を素直に受け入れず、「いえいえ、私なんて…」というような言葉を言いがちなのが日本人。

それは、時に美しい謙虚さを通り越して、自分を卑下し、その結果自尊心を下げてしまうことになるのです。

逆に、自尊心の高い人は、相手からの好意をしっかりと受け止めることができます。相手から「認めてもらえた!」と感じ、好意を好意としてきちんと受け入れることができるのです。

そして、その好意を自分から相手へ返そうとするー。つまり、心が健康な状態ではじめて、私たち人間の心理もうまく働くということかもしれません。

 

「私があなたを好きなのは、あなたが私を好きだから」ではなく「私が私を好きだから」

私たちは、つい物事の原因を「相手」に向けがちです。

「この人がこうだったから」「あの人がこう言ったから」-。相手に原因があれば、自分の責任にもならず、自分が傷つかなくていいからです。

これは恋愛においても同じでしょう。「あの人が私を好きになってくれたから、私も好きになった」と考えれば、関係がうまくいかなくなった時にも自分を傷つけず、相手のせいにできるかもしれません。

傷つくことを無意識に避けるのは、私たち人間の防衛本能ですから、つい相手のせいにしがちなのは当然かもしれません。

しかし、同時に私たちには「好意を受けたら、好意を返したくなる」という素晴らしい心理作用も持ち合わせているのです。 

人間関係で悩んだり、壁にぶつかったときは、ちょっと立ち止まって「自分」を見つめ直してみてはどうでしょう?相手からの好意をきちんと受け止めていたでしょうか?自分の自尊心を自ら下げるようなことはしていないでしょうか?

もちろん、相手にも何かあるかもしれません。落ち込んでいたり、嫌なことがあったり、自尊心が低い状態にあるかもしれません。

「あの人のために、こんなにもやっているのに」というように、自分の好意が伝わらず、戻ってこないこともあるかもしれません。

もし、相手の自尊心が低くなっていることがわかったら、距離に気を付けて励ましてあげることもできます。自分が好意を上手く受け止められない状態にあるのであれば、自分に優しくしてあげることもできるでしょう。

心理学の発展と共に、人間の心理が色々とわかってきました。それでも、実際の人間心理はケースバイケース。「心理学的に、あなたの行動は…」というのは簡単だけれど、そんな風にすべてを解明できるほど人間は単純ではないでしょう。

でも複雑だからこそ面白いのかもしれません。自分を見つめて、相手を認め、本心から相手のことを考えてみたら、何か別の道が見えるかもしれません。そして何より、相手に何かを求めるよりも、まずは自分を顧みることが、いい人間関係をつくる近道かもしれません。

 

最後に

ネパールの詩人、サントーシュ・カルワーの言葉にこのような言葉があります。

「あなたが私を好きなのは私があなたを好きだからではない。私が私を好きだから。」

“You like me not because I like you. I like you just because I like me.”

シンプルな言葉ですが、この言葉が「好意の返報性」のすべてを教えてくれているような気がします。

 



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