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強力な依存症を作り出す「脳内モルヒネ」とは

強力な依存症を作り出す「脳内モルヒネ」とは

強力な鎮痛作用がある麻薬「モルヒネ」。末期がんの痛み止めとして使用されることが多いモルヒネは、少量であってもその効果は高いようです。

しかし、その反面吐き気、嘔吐、眠気などの副作用が起きます。また、「モルヒネ中毒」という言葉があるように、依存性が高い麻薬である印象もあるかもしれません。

一時的に大量使用をすると、悪心、嘔吐から昏睡状態に陥り、呼吸中枢の麻痺を起し死に至ることもあります。

また、少量使用から次第に増量していくことで慢性中毒になり、不安、不眠、幻想などの禁断症状を生む場合もあります。

その影響か、人によっては、モルヒネ=怖いものというイメージを持っているかもしれません。

さて、私たちの身体の中には、その「モルヒネ」という名前が付けられた脳内神経伝達物質があります。

それが「脳内モルヒネ」です。

別名「脳内麻薬」とも呼ばれる脳内の神経伝達物質で、私たちの脳内で生産される神経伝達物質です。

「麻薬」「モルヒネ」という言葉が付けられたこの神経伝達物質とは一体どのようなものなのでしょうか。まずは、私たちの脳内で分泌されている「神経伝達物質」というものから見ていきましょう。

 

脳内の神経伝達物質

春山茂雄さんの書いた「脳内革命」という本の中に「脳内モルヒネ」という言葉が登場します。その本の中で、春山さんは人間の脳内から分泌されるモルヒネに似たホルモン(神経伝達物質)として、脳内モルヒネに関して書いています。 

私たちの身体は、生物として「生命維持」を目的とし、日々の様々な環境に対応しようと体が無意識に働くようになっています。

目の前で起きる様々な状況に対応できるように脳内では色々な神経伝達物質が分泌されています。その神経伝達物質が私たちの感情を湧き起らせ、何らかの行動をとることへと繋がります。

例えば、怖い動物に追いかけられ強いストレスを感じると、脳内ではノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。

ノルアドレナリンは「怒りのホルモン」「ストレスホルモン」とも呼ばれ、生存本能を司る重要なホルモンです。ストレスに反応し怒りや恐怖などの感情を引き起こします。

同時に、心身を覚醒させる働きがあるため、このホルモンのおかげで、「逃げる」または、「戦う」といった行動に移すことができるのです。

しかし、常にノルアドレナリンが分泌されていると体に悪影響を及ぼし、常にイライラしていたり、血圧を上げ高血圧症や糖尿病などの病気を引き起こすとも言われています。

つまり、人間の身体を守るために存在する神経伝達物質は、過剰分泌により、時にマイナスに作用することもあるのです。

このような脳内神経伝達物質は現時点で50以上確認されています。それぞれが個々の役割を持ち、人間の生命維持のために働いてくれているのです。

では、麻薬「モルヒネ」の名前を持つ「脳内モルヒネ」はどうなのでしょうか。

 

「脳内モルヒネ」は、苦痛解放の戦士!?

脳内モルヒネの正体は「β(ベータ)エンドルフィン」と呼ばれる、エンドルフィンの一つです。

怒りの感情を引き起こすノルアドレナリンとは対照的に、楽しいこと、ワクワクすること、そして美味しいものを食べているときなどに分泌されるのが「βエンドルフィン」です。 

「βエンドルフィン」の特徴の一つとして挙げられるのが、その鎮痛効果。

エンドルフィンにはα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)の3種類がありますが、苦痛を取り除く鎮痛効果が高いのがβエンドルフィンです。

それはモルヒネの5~6倍とも言われています。同時に、気分の高揚、幸福感が得られると言われています。これが、「脳内モルヒネ」と呼ばれる所以です。

40度以上の熱いお風呂に入ったり、マラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、ストレスを軽減するために「βエンドルフィン」が分泌されることもわかっています。

苦痛を取り除き、やがて快感や陶酔感を与えます。これが一般的に「ランナーズ・ハイ」と呼ばれるものです。しかし、これはストレスに対する体の緊急避難行動です。

つまり、走っている間の苦しさを軽減できる反面、魔法がとけたかのように、あとから体の痛みや疲れが急激に発生するのです。

ランナーズ・ハイに快感を覚え、それを繰り返すことは決して体によいこととは言えないのです。このような快感への依存性も、脳内モルヒネと呼ばれる一つの理由ではないでしょうか。

 

脳内モルヒネの依存性

一時の苦痛から開放してくれる、βエンドルフィンは先に書いたように、ワクワクしたり、楽しいことをしたり、また美味しいものを食べる時にもβエンドルフィンは分泌されることが分かっています。

βエンドルフィンが分泌されるのは、人間の本能を満たす行動に関係があると言われています。

つまり、食欲、睡眠欲、生存欲、性行為、集団欲などの欲望を満たすための行動をとるときにβエンドルフィンがでるのです。

しかし、それは同時に、その欲が満たされると、βエンドルフィンの分泌も終わります。

今度は、得たものを失う怖さ、恐怖心、不安が出てきます。同時に、今度はノルアドレナリンの分泌が始まります。その不安感からまた次の欲を満たそうとするかもしれません。

この繰り返しが、場合によっては快楽を求めるために何かの依存症へと変化するのかもしれません。 

脳内モルヒネと呼ばれるその意味は、強力な鎮静作用だけでなく、この依存性にもあるのでしょう。

 



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